新年を迎え、今年は在宅医療について一年間コラムを書きたいと思います。まず第一回目は、在宅医療の大まかな説明をさせて頂きたいと思います。 在宅医療とは、精神的や身体的な理由などから通院が困難となり、入所施設や御自宅で行う医療をいいます。この内、医師が前もって訪問日を予定し行う診療を訪問診療といい、臨時で訪問して行う診療を往診と呼びます。また看護師が訪問して行う看護を訪問看護、介護士(ヘルパー)が訪問して行う介護を訪問介護、理学療法士が訪問して行うリハビリを訪問リハビリといいます。これらの各サービスを患者様の状況に合わせて、組み合わせて行うこともあります。訪問診療や往診は医療保険で行います。一方、訪問看護や訪問介護、訪問リハビリのサービスを受けるためには、まず介護保険が必要となります。介護保険の申請のためには、ケアマネージャーと主治医が書類を作成する上で必要となり、その作成された書類を元に、介護認定審査会という各市町村の機関で介護度の判定が行われます。認定された介護度が高い程、多くの介護サービスを受けることができます。また介護保険では介護度によって、介護用品のレンタルや購入、住宅改修、介護タクシー、通院介助、訪問入浴などのサービスも受けることができます。このように在宅医療は、医療と介護の両面から患者様の日常生活を支えていくものとなります。 今年一年、次のような予定で在宅医療についてのコラムを予定しておりますので、何かの参考にして頂ければと思います。
《今後のコラムの予定》
■二月…在宅支援診療所とは?
■三月…訪問診療とは?
■四月…訪問看護とは?
■五月…訪問介護、訪問リハビリとは?
■六月…現在の日本の医療の特徴
■七月…北見市の在宅医療の現状
■八月…がんと在宅医療
■九月…認知症と在宅医療
■十月…老衰と在宅医療
■十一月…検視と検案
■十二月…在宅医療の課題