令和2年11月に北見市内でクラスター(集団感染)が発生したと報道されました。全道的にもあちこちでクラスターが発生しており、感染者が急増しています。そのため全道的に、新型コロナウイルスに感染している患者様が治療のため入院できる病床数も足りなくなっています。今重要なのは、これ以上感染者を出さないように、一人一人が以下のことに注意することだと思います。
①マスクの着用
誰とも近くで話をせずに人ごみを避けて外で散歩をする時や、一人で自家用車を運転する時にはマスクの着用は必要ありません。近くで他の人と話をする時や、換気の少ない屋内に入っていく時、人ごみの中に入っていく時にはマスクの着用は必要です。外食などでマスクをはずす際には、飛沫が発生するような大声で話はせずに、できるだけ短時間で食事を済ませましょう。特にお酒が入ると人間は注意力が低下し、興奮状態で大声を出しがちです。そのため飲酒を伴う外食時には特に注意する必要があります。
②定期的な換気
北海道は冬となり、なかなか換気が難しい状態となりました。しかし恐らく、寒くなり換気をしなくなってきたのが、現在の感染を拡大させている一因だと考えられます。特に屋内で人が密集する空間では、ウイルスが空気中に漂っている可能性があるため、それを飛ばすために定期的な換気が必要だと思います。
③手洗い
外出先から帰宅した際には、すぐに手洗いをしてください。すぐに手を洗わずに家のあちこちを触ると、万一手にウイルスが付着していると、家の中にウイルスを入れることになります。また食事をする時や顔を触る時には、手洗いをしてからにしてください。手にウイルスが付着していると、目や鼻、口からウイルスが感染します。
④調子が悪い時には休む
風邪症状や熱がある時には、仕事や学校を無理せず休みましょう。無理して行くと同僚や同級生にうつしてしまう可能性があります。風邪であってもこの状況下では、医療機関に受診すること自体が大変であるため、全ての感染症を他の人にうつすような行動は避けるべきです。
以上のことから、風邪症状や熱があるのに、たくさんの友人とマスクを着けずに換気がされていない空間で、近い距離で長時間お酒を飲みながら大声で話し、手洗いをせずに食事をする、という状況がいかに危険であるかをご理解頂けると思います。これ以上クラスターを発生させないためにも、絶対にこのような状況は一人一人が作らないようにしてください!