医療コラム

九月に多い病気

気管支喘息は、温度や気圧の急な変化が起こりやすい五月と九月に悪化しやすいという傾向があります。その為今回のコラムでは、気管支喘息についてお話したいと思います。 気管支喘息は、空気の通り道である気道が、炎症によって狭くなる病気です。気管支喘息の気道は炎症が起こっているため、喫煙や冷たい空気などの刺激に過敏になっていて、発作が起こりやすくなっています。ちょっとした刺激で気道が狭くなり、息苦しくなったりします。 気管支喘息発作の原因として多いものには、風邪や天候・気候の急激な変化、運動が挙げられます。その他に、ホコリや動物のフケ、喫煙、ストレス、花粉なども挙げられます。その為、なるべく風邪をひかないような予防や体調管理をしっかり行い、タバコは絶対に吸わないことが発作を起こさないためには最低限必要です。 以前は気管支喘息の発作が起こった時に、発作を抑える治療というのが主流でしたが、現在は喘息の発作を起こさないようにするというのが治療の目標となっています。なぜなら、喘息発作を起こせば起こすほど気道がだんだん固くなることで薬の反応が悪くなり、喘息の死亡率が上がるということがわかってきたためです。その為現在の喘息治療の目標は、症状がなく、健康な人と変わらない生活を送れることとなっています。このような目標を達成するには、症状がない時から発作を起こさないようにする治療が必要となります。その為治療薬としては、抗アレルギー薬や吸入ステロイド薬、吸入気管支拡張薬、経口気管支拡張薬などを組み合わせて普段から使用していることが重要です。 気管支喘息の発作は、深夜から早朝に起こることが多く、すぐ医療機関に受診しにくい時間帯に起こる傾向があります。また喘息の発作は軽いものから、死に至るほどの重症な発作となることもあります。その為喘息発作を起こさないよう、体調管理と禁煙、発作を起こさないような治療が普段から必要です。それでも発作が起こってしまう場合には、医師と発作時の対応について相談しておくことが重要といえます。

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