八月も恐らく暑い日が続くと予想されます。そうなると熱中症と共に増えるのが食中毒です。まず食中毒の原因菌として多いもの、それぞれに関連する食品、それぞれの原因菌の特徴を表にまとめてみました。 右記のようにそれぞれの原因菌によって特徴は様々ですが、食中毒の予防策としては次のようなものが一般的です。これらを実践し、食中毒を防ぎましょう。 【原因菌をつけない】下痢をしている時や手を怪我している時には、極力調理しないようにするか厳重な消毒を行ってから行う。まな板や包丁、ふきんなどの熱湯消毒や乾燥に留意。魚や肉の調理器具と野菜などの生食用の食材の調理器具を分ける、または生食の食材の加工を先に行い、肉類は最後に刻むように心がける。調理するところにペットを近づけない。調理前や調理中にこまめに手を洗う。焼肉をする際には、生肉を焼く時に使う箸と焼いた肉を食べる時の箸を別々にする。キャンプなどで、沢や川の水で洗った野菜を生食しない。 【原因菌を増やさない】新鮮な材料を選び、衛生的に調理する。生鮮食品は5℃以下に保存。調理済の食品も室温で長時間放置せず、早めに食べる。細菌の増殖には水が欠かせないことから、特にまな板やふきんを洗浄した後は水分を十分取り、風通しの良い所で乾燥させる。 【原因菌を殺菌する】加熱は十分行い、中心部まで行う。火が通りにくい食材は、電子レンジで予備加熱を行ってからフライパンなどで焼く。そうすると、もし食中毒菌がいたとしても殺菌できる可能性が高い。ただし黄色ブドウ球菌やボツリヌス菌が作り出した毒素は、加熱してもほとんど分解しないため、原因菌をつけないことが重要。生肉摂取を極力避ける。 【食品の保存】冷蔵や冷凍が必要な食品は、すぐ保存する。冷蔵庫内では肉汁などが他の食品につかないよう、食品ごとに別容器に入れる。冷蔵や冷凍は、菌の増殖を低下させるだけで死滅させるわけではないので、早めに使い切る。解凍は自然解凍を避け、冷蔵庫内や電子レンジで解凍し、解凍したものは再冷凍しない。