医療コラム

一月に多い病気

今月から新シリーズ「各月に多い病気」を一年間コラムに掲載したいと思います。これを月の初めに読んで頂いて、各月の健康面で気をつけることをチェックし、各月を健康にお過ごし頂きたいと思います。 さて一月に多い病気とその対策については、次の通りです。 ①風邪・インフルエンザ〜空気が乾燥し寒くなると流行します。冬休みが終わり学校が始まってしばらくした一月下旬~二月頃に特に流行します。予防法として重要なのは、マスクと手洗いです。どちらもウイルスが原因で、感染者の咳や唾液、鼻水などから感染しますので、まず咳や唾液を直接浴びないマスクの着用が必要です。しかしこれ以上に重要なのは手洗いです。感染者が咳やくしゃみをした際に手でそれを受けると、手にウイルスが付着します。その手をドアや手すりなどに感染者が触ると、その場所にウイルスが残ります。そこを非感染者が触り、触った手で食事やくしゃみをすると感染します。その為特に外から家に帰った際には、あちこち触る前にまず洗面所に直行し、液体石鹸で手の脂を落とした後に、アルコールを両手全体に刷り込み、アルコールが乾燥する時にウイルスは死にますので、乾燥するまで待ちましょう。またインフルエンザに対しては、ワクチンが有効です。ワクチンを打ってから約二週間で免疫がつき始め、一ヶ月位経つと免疫がピークとなります。そして約五ヶ月間免疫は持続するといわれています。ワクチンは感染しても症状を軽くして重症化を防ぐもので、感染を予防するものではありませんので、先程お話した予防は必要です。 ②ウイルス性胃腸炎〜ウイルス感染により、嘔吐や下痢などの症状を引き起こします。特に今年はノロウイルスによるものが流行しているようです。これもウイルスが原因で、感染者の嘔吐物や下痢から感染します。感染者がトイレに行った後きちんと手を洗わないままあちこち触ると、そこを非感染者が触り手にウイルスが付着します。あとは、その後の感染経路も予防法も先程の①と同様です。ノロウイルスにはワクチンはありませんので、予防が重要です。 ③暴飲暴食による病気〜新年会や正月のお祝いで飲酒の機会と量が増えると、アルコール性肝障害、急性アルコール中毒、アルコール性膵炎などが増えます。また食事もカロリーや塩分、脂肪分が多い物を食べる機会が増えますので、特に糖尿病や脂質異常症、高血圧をお持ちの方は気をつけましょう。高齢者の方は、お餅を食べる時特に注意! ④心疾患・脳卒中〜暖かい所から寒い所に行く時や早朝に多いです。これは次回コラムでまた詳しくお話します。

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