医療コラム

逆流性食道炎について

以前テレビCMで鉄腕アトムも説明していましたが、逆流性食道炎とは胃で作られる胃酸が、食道に逆流することや食道に炎症を引き起こすことによって症状がでる病気です。食道粘膜は胃粘膜のように胃酸に強くないため、粘膜が障害されやすいのです。またこの病気は、食道と胃の境界部である噴門という部位が体質や病気で緩くなっていることや、胃酸の分泌量が多いことなどから胃酸が逆流しやすくなり、症状が出現しやすくなります。さて次の表の12個の質問に書いてある症状が、この病気に特徴的な症状です。そのためこの表を用いれば、逆流性食道炎の可能性があるかチェックできます。この総合計点数が8点以上であれば、逆流性食道炎の可能性があると言われていますので、気になる方はチェックしてみて下さい。 ところで逆流性食道炎が起こっていると、何故身体に良くないのでしょうか?それは先程挙げた症状が常に起こっている方は、胸が悪くなったり胸に痛みなどを感じたり、食欲が落ちたりすることで日常生活を送るのが辛くなってしまうからです。また常に食道に強い炎症を起こしていると、食道腺がんというタイプの食道がんになりやすくなるという理由もあります。そのため逆流性食道炎の症状がある方は、一応胃カメラなどで検査を受けて頂く事をお勧めします。最後に治療についてですが、治療は胃酸を強力に抑える内服薬などを定期的に服用することで、逆流性食道炎の各症状と食道の炎症を改善することができます。 実は私も以前から逆流性食道炎の症状があり、この質問票の合計点数は8点です。実際胃カメラをしてみると食道に炎症は無いものの噴門部が緩く、これが逆流性食道炎症状の原因となっていると思われます。私の経験上、寝る前にケーキを食べると次の朝かなり逆流性食道炎の症状がひどくなるので、それだけはしないように気をつけています。それでも子供が食べているとつい食べてしまうのですが…。

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